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la la la...
O:黄赤...2005.07.23 Sat
月は天に

日は地に眠り

明けぬ夜の先

夢追う詩人は恋歌詠う

夢を紡いで貴方に逢いに

焦がれる想いを距離は阻めぬ

例えこの身が遠くとも

想いを風に託して君へ

la la la...

遠くても 遠くても

身を焦がす熱に焼かれ想う

朝に昼に夜に夢に

遠い遠い 貴方を想う...

例え届く事がなくとも

貴方の光が私の全て

la la la...



月明かりの下、静かな歌声が辺りを包む。
耳に心地好い歌声は、どこか寂しげで。

「・・・そりゃ、何の歌だ?」

訝しげに訊ねた青年に、問われた少年はフフと笑った。

「秘密」

そう答えたきり、月を見上げて再び静かに歌いだす。
流れる旋律は美しく、切なく、心を締め付けて。
歌う少年がそのまま月の光に溶けて行きそうで。
堪らずに、きつくきつく抱き締めた。

「レオン?」

「・・・・・・・・・何でも、ねぇ・・・」

ただ、もう少しこのままで・・。
少年の細い肩に額を埋めて、呟く。
請う様なその声に、縋りつく様な腕の強さに、少年は困った様に微笑んで。
奔放に跳ねた金色の髪を眩しそうに眺め、梳きながら、そっと唇を落とした。
気付かないでと、願いながら。



la la la...


太陽の様な君に恋をしている

この想いは届かなくても構わない

ただただ、貴方を想う

傍で想う事が出来る

それだけで、本当に幸せなんだ――・・・



・End・




自覚有り片思いフィール君と無意識片思いのレオン氏。
両思いなのに擦れ違いとか大好きです。
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Candid*Candy
O:黄赤...2005.07.21 Thu
添加物塗れの砂糖菓子を、犬歯で噛み砕いて。
舌に広がる作った甘さに、ほんの少し、目を細めた。


・Candid*Candy・


本当に甘いものが好きなんだな、と。
何処か感心したように呟く少年にチラリと視線をやって、「そういうお前はホントに甘いもん食わねぇよな」と、片眉を上げて応える。
すると少年は困ったように笑んで、「食べられない訳じゃないんだけどね・・・」でもどうにもあの作った甘さが好きになれなくて、と。続けて、また新しい砂糖菓子を口に放り込んだ俺を見ながら今度は声を立てて笑う。

「あ?何だよ」

訝しげに訊けば、御免と笑み交じりの声で謝りながら手を振って。

「や、何か、レオンが甘い物が好きって言うのが、意外って言うかでも案外しっくり来るって言うか・・・」

何だか可笑しくて。そういって、また笑う。

「んだよ、そりゃ・・・」

こういうコイツの笑顔は悪くは無いが、こうも笑われるとやはり少し面白くないのも事実。
しかめっ面をした自分に、更にフィールは笑って。
どうしたものかと思考を巡らせていると、ふいに細い指が腕に触れた。
「何だ?」と自分より背の低い彼を見下せば、可笑しそうな笑顔のまま、もう一方の手でちょいちょいと手招いている。
内緒話をする時の仕草に、しゃがめと言う事だろうと当たりをつけて、内心首を傾げながらも目線を合わせるために腰を折った。
瞬間。
ふわりと、唇に柔らかいものが触れて。
驚いて目を見開いた視界のすぐ傍。
吐息が触れる程の至近距離で。
先程唇に触れたソレよりも柔らかい微笑で。

「レオンとするキスが甘い気がするのは、やっぱり君の甘い物好きのせいなのかな」

ふふ、と。唇に人差し指を当てて、砂糖菓子より甘い声で笑って。
固まる俺に背を向けて歩き出す。
その後姿に我に返って何事かを言い返そうとした自分の行動を見計らったように、くるりとフィールが振り返った。

「でも・・・作られた甘さは苦手だけど、レオンのソレは嫌いじゃないよ」

自分の唇と俺の唇を交互に指差して。
邪気の無い綺麗な笑顔で笑うと、今度こそ完全に硬直した俺を振り返らずに歩いて行ってしまった。




「・・・・・・・・・やられた・・・・」

数分後、硬直の解けた体でしゃがみ込んで、片手で顔を覆う。
今の顔は誰にも見せられない。
この自分が、己の人生の半分にも遠く満たない歳の子供にしてやられるなんて。
しかも、故意じゃ無いってのが質が悪すぎる。
「これだから・・・」天然は手に負えない。
悔し紛れに吐き捨てて。

それでも。

愛しい子供がくれた飾らない甘さに、片頬を緩めた。




その存在は、作った甘さよりも余程甘くて。
その甘さを知った自分は、もう君無しでは居られない。
囚われ溺れ、君の虜の中毒患者の出来上がり。



・End・




・・・・甘っ!!!!
色々捏造してて済みませ・・・orz
フィール君は天然です!!(主張)
故意で出来る子じゃありませんのでそこんとこ宜しく!!(主張)
ウチのレオンさんはフィールくんが初恋なので、フィル坊の一挙一動に翻弄されまくりです。
情け無っ!!でもそんなところも愛してる!!!(歪んだ愛)

因みにタイトルは『気取らない甘さ』・・・です。
間違ってたらすんまそ・・・(滅
影と踊る(9話ネタバレ含
O:黄赤...2005.07.18 Mon
ぞっとした。

違うと分かっている。
頭では、分かって居たのに。

「・・・ッ」

何だ、コレは。
何だって言うんだ。
本物じゃない。これは、彼じゃない。
でも、それでも・・・。

肉を断つ感触。
良く似た、顔。

混乱する。

コレは彼じゃない。

でも彼の顔をしている。

違う。

でも、本当に?

100%違うなんて、言い切れるのか?

違う、違う。

じゃあ、何故彼は今此処に居ない?

本当に、コレは彼じゃ無いのか?

違う、違う、違う。

もしかしたら、今、自分が動きを止めたコレは――・・・


「違う違う違うッッ!!!!そんな事・・・そんな、事・・・っ!!」


彼じゃない。彼じゃない。
彼で、ある筈が無い。
でも、でもでもでも!


「フィール?!」

「ぁ・・・」


強い声に我に返ると、心配そうに肩を掴むアルミラと、訝しげに此方を見遣るジュジュの姿が目に入った。

「大丈夫か?フィール・・」

問い掛ける彼女の瞳に、青褪めた顔の自分が映る。
血の気の無い、死人の様な――・・・。

「アル、ミラ・・・・・ぼく・・ぼくは・・・」

ガチガチと、合わない歯の根が音を立てる。
手に腕に甦る感触。
心臓は嫌なリズムを刻んで、震える体を抱きしめる様に蹲った。

「ぼくは・・レオンを・・・」

「!・・しっかりしろ!アレは奴じゃない」

「でも・・でもっ!探したのに、何処にも居ない、見付からないっ!!アレが絶対レオンじゃないなんて、そんな保障何処にも・・・ッ!!!!!」

そう、そんな保障、何処にもありはしない。
ジュジュの言う通り、元々生きている者から作ったと言うのなら。
それが、彼じゃないとどうして言える?

「絶対・・・違うなんて・・・そんなの・・・っ」

「フィール・・」

「パチンッ」と、軽い音と共に両頬に軽い衝撃が走る。
驚いて、見開いた目線の先には同じ様にしゃがみ込んだジュジュが居た。

「しっかりしなさいよ、フィール」

「ジュジュ・・・でも・・」

尚も言い募ろうとした唇に、軽く指を当てられて口を噤むと、強気な笑顔を向けられる。

「アイツも仮にも元OZだった奴なんだから、もうちょっと信じてやんなさいよ」

「そうだぞ、フィール。アイツは殺しても死なないような奴だ。そう簡単に―――・・・まぁ、挑発でもされない限りはそう易々と神々の手に落ちたりはしないさ」

「アルミラ・・・」

「ちょっとおばさん、それって有り得そうでフォローになってないわよ」

「そうか?」

「そうよ!折角アタシが不本意ながら励ましてやったって言うのにまたコイツがグルグルしちゃったらどうすんのよ!」

「それは済まない。事実を言っただけのつもりだったんだが」

「その事実が問題だって言ってんの!!」


「・・・・・・・・・ふふっ」

「フィール?」

「ちょっとアンタ、何笑ってんのよ!」

「いや、御免・・・。有難う、ジュジュ」

「なっ、何よ・・っ」

「励ましてくれて、有難う。アルミラも・・」

「目は醒めたか?」

「うん。御免、不安になって、色んな事が見えてなかったみたいだ」

「そうか・・・」

「全く、馬鹿ね」

「うん、ホントに・・・この事知られたら、レオンに怒られるかな」

「それは大丈夫だろう」

アイツはお前には甘いからな。
そう言って笑うアルミラに首を傾げても、気にするなと流される。
訳が分からないながらも、取り合えず笑顔を返した。
もう、大丈夫だという意味を込めて。

彼は強い。

だから、大丈夫。

彼を信じてる。

だから、自分も大丈夫。


うん、大丈夫だ。


「行こう、先へ」


闇を切り裂いたその先に、彼が居る事を信じて。







途中で書きたい事が曖昧になった結果訳の分からないモノに・・・orz

自作お題:乱雑20題使用。
その炎を飛び越えて
O:黄赤...2005.07.16 Sat
こっちへ来いと手招く人。
強くて、眩しくて。
その手を取ってしまえば、決して優しくない世界へ連れて行かれる事は分かっていて。
戸惑う僕に、怖いのかと問う金色。
そうかも知れないと返せば、強引に腕をつかまれる。
生身の手は熱くて、くらりと眩暈がした。

「俺には怖いもんなんて何もねぇ。何があっても蹴散らしてやる。
だからお前は何も考えずに安心して俺の傍に居れば良い」

強気な台詞。
絶対的な自信。
真直ぐな瞳に鼓動が跳ねて、けれどゆるりと首を振る。

「それでも・・・僕は、怖い・・・」

他でもない、貴方のその強さが。
恐れを知らないその強さが、いつか、あなた自身を奪ってしまいそうで。
此処から飛び出して、傍に行けば、その存在無しでは生きていけなくなってしまうであろう自分に気付いている。
そうなってしまう事が、酷く恐ろしくて。
その手を取れば、もう後戻りは出来ない。
今以上の強引さで絡め取られて、貴方に堕ちて行くんだ。
そして貴方無しでは居られなくなった時、もし、万が一。
貴方という存在を失ってしまったら・・・。

貴方の強さは諸刃の剣。
何も恐れないという事は、きっと、死ぬ事すら恐れない・・・。
自分を守る為に命すら惜しまないであろう貴方のその真直ぐな想いが、僕には何より怖い。
自分のせいで、貴方を失うかもしれない。
そう考えるだけで、足元からひんやりとしたものが這い上がって来る。
今以上に貴方に堕ちてしまったら、僕はどうなってしまうか分からない。
貴方との事は未知の事ばかりで。
何が起こるか分からない。
悪い予感ばかりが頭を過ぎる。
それら全てが怖くて怖くて仕方が無いのに。
それなのに・・・・。

「フィール」

力強い、けれど何処か優しい貴方の声。
含まれる甘い響きに、くらりくらりと眩暈がする。
怖くて怖くて仕方が無い貴方とのこれからの全て。
けれど、その声で名前を呼ばれると抗えない・・・否、抗いたくない自分が居る。
失う怖さと手に入れたい欲はつり合ってしまって、身動きが取れない。
だから。
ねぇ、だから。

「・・・・レオ・・ン・・・。僕は、どうすれば良いか分からないんだ・・・」

だから、貴方のその強引さで、奪い尽くしてくれないか。
逃げる事も、その手を取る事も出来ない自分を。
僕の前にある不安の炎の壁を獅子の様に飛び越えて、逃げ様も無い知らない場所へ、どうか連れ去って・・・。





自作御題:乱雑20題使用
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