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影と踊る(9話ネタバレ含
O:黄赤...2005.07.18 Mon
ぞっとした。

違うと分かっている。
頭では、分かって居たのに。

「・・・ッ」

何だ、コレは。
何だって言うんだ。
本物じゃない。これは、彼じゃない。
でも、それでも・・・。

肉を断つ感触。
良く似た、顔。

混乱する。

コレは彼じゃない。

でも彼の顔をしている。

違う。

でも、本当に?

100%違うなんて、言い切れるのか?

違う、違う。

じゃあ、何故彼は今此処に居ない?

本当に、コレは彼じゃ無いのか?

違う、違う、違う。

もしかしたら、今、自分が動きを止めたコレは――・・・


「違う違う違うッッ!!!!そんな事・・・そんな、事・・・っ!!」


彼じゃない。彼じゃない。
彼で、ある筈が無い。
でも、でもでもでも!


「フィール?!」

「ぁ・・・」


強い声に我に返ると、心配そうに肩を掴むアルミラと、訝しげに此方を見遣るジュジュの姿が目に入った。

「大丈夫か?フィール・・」

問い掛ける彼女の瞳に、青褪めた顔の自分が映る。
血の気の無い、死人の様な――・・・。

「アル、ミラ・・・・・ぼく・・ぼくは・・・」

ガチガチと、合わない歯の根が音を立てる。
手に腕に甦る感触。
心臓は嫌なリズムを刻んで、震える体を抱きしめる様に蹲った。

「ぼくは・・レオンを・・・」

「!・・しっかりしろ!アレは奴じゃない」

「でも・・でもっ!探したのに、何処にも居ない、見付からないっ!!アレが絶対レオンじゃないなんて、そんな保障何処にも・・・ッ!!!!!」

そう、そんな保障、何処にもありはしない。
ジュジュの言う通り、元々生きている者から作ったと言うのなら。
それが、彼じゃないとどうして言える?

「絶対・・・違うなんて・・・そんなの・・・っ」

「フィール・・」

「パチンッ」と、軽い音と共に両頬に軽い衝撃が走る。
驚いて、見開いた目線の先には同じ様にしゃがみ込んだジュジュが居た。

「しっかりしなさいよ、フィール」

「ジュジュ・・・でも・・」

尚も言い募ろうとした唇に、軽く指を当てられて口を噤むと、強気な笑顔を向けられる。

「アイツも仮にも元OZだった奴なんだから、もうちょっと信じてやんなさいよ」

「そうだぞ、フィール。アイツは殺しても死なないような奴だ。そう簡単に―――・・・まぁ、挑発でもされない限りはそう易々と神々の手に落ちたりはしないさ」

「アルミラ・・・」

「ちょっとおばさん、それって有り得そうでフォローになってないわよ」

「そうか?」

「そうよ!折角アタシが不本意ながら励ましてやったって言うのにまたコイツがグルグルしちゃったらどうすんのよ!」

「それは済まない。事実を言っただけのつもりだったんだが」

「その事実が問題だって言ってんの!!」


「・・・・・・・・・ふふっ」

「フィール?」

「ちょっとアンタ、何笑ってんのよ!」

「いや、御免・・・。有難う、ジュジュ」

「なっ、何よ・・っ」

「励ましてくれて、有難う。アルミラも・・」

「目は醒めたか?」

「うん。御免、不安になって、色んな事が見えてなかったみたいだ」

「そうか・・・」

「全く、馬鹿ね」

「うん、ホントに・・・この事知られたら、レオンに怒られるかな」

「それは大丈夫だろう」

アイツはお前には甘いからな。
そう言って笑うアルミラに首を傾げても、気にするなと流される。
訳が分からないながらも、取り合えず笑顔を返した。
もう、大丈夫だという意味を込めて。

彼は強い。

だから、大丈夫。

彼を信じてる。

だから、自分も大丈夫。


うん、大丈夫だ。


「行こう、先へ」


闇を切り裂いたその先に、彼が居る事を信じて。







途中で書きたい事が曖昧になった結果訳の分からないモノに・・・orz

自作お題:乱雑20題使用。
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