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Candid*Candy
O:黄赤...2005.07.21 Thu
添加物塗れの砂糖菓子を、犬歯で噛み砕いて。
舌に広がる作った甘さに、ほんの少し、目を細めた。


・Candid*Candy・


本当に甘いものが好きなんだな、と。
何処か感心したように呟く少年にチラリと視線をやって、「そういうお前はホントに甘いもん食わねぇよな」と、片眉を上げて応える。
すると少年は困ったように笑んで、「食べられない訳じゃないんだけどね・・・」でもどうにもあの作った甘さが好きになれなくて、と。続けて、また新しい砂糖菓子を口に放り込んだ俺を見ながら今度は声を立てて笑う。

「あ?何だよ」

訝しげに訊けば、御免と笑み交じりの声で謝りながら手を振って。

「や、何か、レオンが甘い物が好きって言うのが、意外って言うかでも案外しっくり来るって言うか・・・」

何だか可笑しくて。そういって、また笑う。

「んだよ、そりゃ・・・」

こういうコイツの笑顔は悪くは無いが、こうも笑われるとやはり少し面白くないのも事実。
しかめっ面をした自分に、更にフィールは笑って。
どうしたものかと思考を巡らせていると、ふいに細い指が腕に触れた。
「何だ?」と自分より背の低い彼を見下せば、可笑しそうな笑顔のまま、もう一方の手でちょいちょいと手招いている。
内緒話をする時の仕草に、しゃがめと言う事だろうと当たりをつけて、内心首を傾げながらも目線を合わせるために腰を折った。
瞬間。
ふわりと、唇に柔らかいものが触れて。
驚いて目を見開いた視界のすぐ傍。
吐息が触れる程の至近距離で。
先程唇に触れたソレよりも柔らかい微笑で。

「レオンとするキスが甘い気がするのは、やっぱり君の甘い物好きのせいなのかな」

ふふ、と。唇に人差し指を当てて、砂糖菓子より甘い声で笑って。
固まる俺に背を向けて歩き出す。
その後姿に我に返って何事かを言い返そうとした自分の行動を見計らったように、くるりとフィールが振り返った。

「でも・・・作られた甘さは苦手だけど、レオンのソレは嫌いじゃないよ」

自分の唇と俺の唇を交互に指差して。
邪気の無い綺麗な笑顔で笑うと、今度こそ完全に硬直した俺を振り返らずに歩いて行ってしまった。




「・・・・・・・・・やられた・・・・」

数分後、硬直の解けた体でしゃがみ込んで、片手で顔を覆う。
今の顔は誰にも見せられない。
この自分が、己の人生の半分にも遠く満たない歳の子供にしてやられるなんて。
しかも、故意じゃ無いってのが質が悪すぎる。
「これだから・・・」天然は手に負えない。
悔し紛れに吐き捨てて。

それでも。

愛しい子供がくれた飾らない甘さに、片頬を緩めた。




その存在は、作った甘さよりも余程甘くて。
その甘さを知った自分は、もう君無しでは居られない。
囚われ溺れ、君の虜の中毒患者の出来上がり。



・End・




・・・・甘っ!!!!
色々捏造してて済みませ・・・orz
フィール君は天然です!!(主張)
故意で出来る子じゃありませんのでそこんとこ宜しく!!(主張)
ウチのレオンさんはフィールくんが初恋なので、フィル坊の一挙一動に翻弄されまくりです。
情け無っ!!でもそんなところも愛してる!!!(歪んだ愛)

因みにタイトルは『気取らない甘さ』・・・です。
間違ってたらすんまそ・・・(滅
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