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右手
幻:坊主...2005.08.11 Thu
右手が疼く。
大切な物を差し出せと。
魂を喰らって、その存在を自分の物にしてしまえと。

「…分って‥いるさ‥」

自分が大切な物を作るべきではない事位。
分っている。
それでも‥。

「…もう少しだけ…そう、願ってしまうんだよ…」

人という生き物は。
何処までも愚かしくて、だからこそ、愛すべき物なのだろう。
一人では、居られない。
どれ程戒めても、心が、求めてしまう。
そんな人に、出会ってしまったら、もう。

「それでもね…俺はお前にあの子をくれてやるつもりは無い」

誰が、喰わせるものか。
あれ程に、愛しい子を。
何故、自分以外のモノにくれてやらなければいけない?
誰にも渡すつもりは無いんだ。
そう、あの子が大切に思っている者にさえも。

「変わりに、別の人間を喰わせてやるよ。だからそれまで、大人しくしておいで…」

薄く笑う。
こんな自分を、あの子はきっと気付いている。
それでも、全て包み込むように微笑んでくれる、そんなあの子を誰より愛しく思う。
あの子以外、大切なものなんて無いんだ。

「例え幼馴染といえど…カナギは渡さないよ…?」

君には、特別な死をあげるよ。
あぁ…楽しみだ。


暗い愉悦に共鳴する様に、疼きが増した右手に口付けた――・・







Q:幻水では暗いネタしか書いてないんじゃ無いですか。
A:【書いてない】んじゃなくて【書けない】んですよ。
一遍逝って来いっていうお話ですね。はい。
メモ帳の整理してきたら出て来たので、少しだけ手を加えてUP。
多分ダーク御題の一番目じゃないかと推測(推測?)
ソウとスイレンではなく、トウガとカナギのお話です。
恥晒し大会でもやるつもりなんでしょうかね、自分。
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